「GITの使い方」の版間の差分

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--hard                                        HEADの位置、インデックス、ワーキングツリーをすべて変更する。
 
--hard                                        HEADの位置、インデックス、ワーキングツリーをすべて変更する。
  
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=== HEAD、インデックス、ワーキングツリーとは ===
 
*ワーキングツリー:現在のディレクトリ
 
*ワーキングツリー:現在のディレクトリ
 
*インデックス:addが終わった状態
 
*インデックス:addが終わった状態
 
*HEAD:commitが終わった状態(登録されている一番最後)
 
*HEAD:commitが終わった状態(登録されている一番最後)
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**HEAD^: HEADの一つ前(HEAD^^: さらに前)
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**HEAD~n: HEADのn番前
 
*commitが終わった直後は、HEAD、インデックス、ワーキングツリーの3つが同じ位置を示す。
 
*commitが終わった直後は、HEAD、インデックス、ワーキングツリーの3つが同じ位置を示す。
 
*ファイル等を変更するとワーキングツリーが先に進む。
 
*ファイル等を変更するとワーキングツリーが先に進む。
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</pre>
 
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=== 作業ディレクトリを元に戻す ===
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=== 作業ディレクトリを切り替える ===
'''git checkout'''を使用すれば、作業ディレクトリ(ワーキングツリー)のデータをadd直後や特定のバージョン(タグ)に戻すことができます。マージ実行時のconflictが発生した際などに使用すると良いでしょう。<br>
+
'''git checkout'''を使用すれば、作業ディレクトリ(ワーキングツリー)のデータをadd直後や特定のバージョン(タグ)に切り替えることができます。<br>
 
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<pre>
 
$ git checkout (ファイル名)
 
$ git checkout (ファイル名)
 
</pre>
 
</pre>
こちらの操作でワーキングツリーは'''add直後'''に戻ります。
+
こちらの操作でワーキングツリーは'''add直後'''に切り替わります。
 
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<br>
 
<pre>
 
<pre>
 
$ git checkout (タグ名) (ファイル名)
 
$ git checkout (タグ名) (ファイル名)
 
</pre>
 
</pre>
こちらの操作でワーキングツリーは特定の'''コミット直後'''に戻ります。
+
こちらの操作でワーキングツリーは特定の'''コミット直後'''に切り替わります。
  
<div>例: ワーキングツリーを最後のコミット時に戻す</div>
+
<div>例: ワーキングツリーを最後のコミット時に切り替える。</div>
 
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$ git checkout HEAD .
 
$ git checkout HEAD .
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</pre>
 
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=== 用語 ===
+
=== 困ったとき・間違えたとき ===
リモートリポジトリ: 全メンバーで使用する共有のリポジトリ<br>
+
共同開発においては、互いにデータを書き換えるのでトラブルは付き物です。しかし、そのトラブルを恐れていては積極的な開発は出来ないでしょう。ここではGITを使用する際に出くわす問題の対処法を記載していきます。
ローカルリポジトリ: 各メンバー毎で使用するリポジトリ<br>
+
:HEAD: commit時のローカルリポジトリのバージョンを指している。
+
::HEAD^: HEADの一つ前(HEAD^^: さらに前)
+
::HEAD~n: HEADのn番前
+
:インデックス: 最後にaddされたデータのバージョンを指している。
+
:ワーキングツリー: ファイルデータ群の本体
+

2014年9月1日 (月) 08:33時点における版

GITの構造

下記にGITの構造を簡易図で示します。

HowToUse-GIT1.png
共有環境 <- 作業ファイルへの更新の場合
HowToUse-GIT2.png
共有環境 -> 作業ファイルへの更新の場合

一括でgit rmする方法

実際のファイルを消したのち、git rmを一括でかけたくなる場合があります。

git rm `git ls-files --deleted`

特殊なファイル名が混じっている場合には下記を使ってみましょう

git status | grep deleted: | cut -c 15- | sed -e 's/ /\\ /g' | xargs git rm

特殊なファイル名をgit rmする方法

特殊なファイル名(例えば、?)のものが消えない場合があります。その際に利用します。

git rm "XX"
git status | grep deleted: | cut -c 15- | sed -e 's/ /\\ /g' | xargs git rm

mergeがうまくいかないとき

下記のエラーメッセージに出会ったとき

error: Your local changes to the following files would be overwritten by merge:

git reset --hard HEAD

git reset とは?

HEAD の位置を変更するコマンド。オプションによってインデックス、ワーキングツリーの内容も変更できる。

git reset のオプションは? --soft、--mixed(オプションなしと同等)、--hard オプションがあり、影響度の小さい順に以下のようになる。

--soft HEAD の位置のみを変更する。インデックス、ワーキングツリーには影響なし。

--mixed (またはオプションなし) HEAD の位置とインデックスを変更する。ワーキングツリーには影響なし。

--hard HEADの位置、インデックス、ワーキングツリーをすべて変更する。

HEAD、インデックス、ワーキングツリーとは

  • ワーキングツリー:現在のディレクトリ
  • インデックス:addが終わった状態
  • HEAD:commitが終わった状態(登録されている一番最後)
    • HEAD^: HEADの一つ前(HEAD^^: さらに前)
    • HEAD~n: HEADのn番前
  • commitが終わった直後は、HEAD、インデックス、ワーキングツリーの3つが同じ位置を示す。
  • ファイル等を変更するとワーキングツリーが先に進む。
  • addを行うと、インデックスがワーキングツリーの位置に進む
  • さらにファイル等を修正すると、ワーキングツリーが先に進む(この場合、HEAD、インデックス、ワーキングツリーがすべて異なる状態)

差分ファイルを確認する

差分ファイルを確認するにはgit diffを使用します。

実行例

$ git diff
diff --git a/bin/wish/Display2/tclIndex b/bin/wish/Display2/tclIndex
index 8fd9302..75a715a 100644
--- a/bin/wish/Display2/tclIndex
+++ b/bin/wish/Display2/tclIndex

作業ディレクトリを切り替える

git checkoutを使用すれば、作業ディレクトリ(ワーキングツリー)のデータをadd直後や特定のバージョン(タグ)に切り替えることができます。

$ git checkout (ファイル名)

こちらの操作でワーキングツリーはadd直後に切り替わります。

$ git checkout (タグ名) (ファイル名)

こちらの操作でワーキングツリーは特定のコミット直後に切り替わります。

例: ワーキングツリーを最後のコミット時に切り替える。
$ git checkout HEAD .

管理外のファイル削除する

git cleanを使用することにより、GITで管理していないファイルを削除することができます。例えば、コマンド単体テストやチュートリアル実行などでできるファイルなどをまとめて削除したい場合に有効です。オプション-n で削除対象の確認、オプション-f で実際に削除します。一旦削除すると元に戻せませんので、必ず -nで確認を行ってから実行しましょう。

使用例
$ git clean -n
Would remove a.txt
$ git clean -f
Removing a.txt

困ったとき・間違えたとき

共同開発においては、互いにデータを書き換えるのでトラブルは付き物です。しかし、そのトラブルを恐れていては積極的な開発は出来ないでしょう。ここではGITを使用する際に出くわす問題の対処法を記載していきます。