「VirtualGLでリモートのOpenGLアプリをぬるぬる動かす」の版間の差分
提供: Eospedia
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さらに大きいものとして、EMD-6844とPDB-5yu8の組み合わせも描画してみた。 | さらに大きいものとして、EMD-6844とPDB-5yu8の組み合わせも描画してみた。 | ||
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transparencyを入れたままで動かすのは辛いところがあるが、transparencyを切ればこのサイズでもマップのダウンサンプリングなしでぐるぐる回せた。 | transparencyを入れたままで動かすのは辛いところがあるが、transparencyを切ればこのサイズでもマップのダウンサンプリングなしでぐるぐる回せた。 |
2019年5月12日 (日) 13:28時点における版
- VirtualGLを使ってリモートのOpenGLアプリをぬるぬる動かす試み
実行環境
サーバー
Ubuntu 16.04.6 LTS
- 3.6 GHz Intel Xeon E5-1650
- 64 GB 2133 MHz DDR4
- NVIDIA GeForce GTX 1080 8 GB x 4台
- Driverバージョン 418.74
- CUDAバージョン 10.1
クライアント
macOS Mojave 10.14.4
- Mac mini (Late 2012)
- 2.3 GHz Intel Core i7
- 16 GB 1600 MHz DDR3
- Intel HD Graphics 4000 1536 MB
- XQuartx 2.7.11
インストール
サーバー側
- VirtualGL 2.6.1(virtualgl_2.6.1_amd64.deb)をインストール
- VNCでリモートデスクトップの2.1.1節を参照
- また、公式の https://cdn.rawgit.com/VirtualGL/virtualgl/2.6.1/doc/index.html#hd005001 も参照
クライアント側
- VirtualGL 2.6.1(VirtualGL-2.6.1.dmg)をインストール
実行
クライアント側(Mac)で、新規ターミナルを起動。そこで、
(client)$ /opt/VirtualGL/bin/vglconnect -s <ユーザー名>@<サーバーipアドレス>
により、サーバーへsshログインする。
このとき-sオプションをつけないとVGLの通信が暗号化されないので注意。
今回はサーバーが研究室のLANの外にあるため、暗号化している。暗号化の代償として、描画速度が遅くなる。
(試しに一瞬だけ-sオプションを外して暗号化をなくして以下を実行すると、glxgearsの動きが目に見えて速くなった)
実験としてglxgearsを動かしてみる。
(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun glxgears
-sによる暗号化の代償で、期待したほど速く動いてくれない。それでもvirtualglを使わない場合と比べればマシではある。
重めの3D OpenGLアプリ UCSF Chimeraを動かしてみた。
(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun chimera
chimeraのコマンドラインで適当にpdbをfetchして描画してみる。
(chimera)$ open 2zwh
嗚呼!割とぬるぬる動く!-sオプションのせいで遅くなりすぎるのではと心配したが、意外となんとかなった。
さらに大きいものとして、EMD-6844とPDB-5yu8の組み合わせも描画してみた。
transparencyを入れたままで動かすのは辛いところがあるが、transparencyを切ればこのサイズでもマップのダウンサンプリングなしでぐるぐる回せた。
さらに、以下によりvglrunでbashを起動すると、そのbashターミナルの中で起動したOpenGLアプリは全てVirtualGLが描画を手伝ってくれ、描画が高速になる。
(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun bash (server)$ chimera
vglrunをいちいち打たなくてよくなり、楽。
総括
研究室のLAN外にあるサーバーでも、VirtualGLを使えば、重めの3D描画アプリもぬるぬる動かせることがわかりました。