「繰り返し画像の平均化」の版間の差分

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この場合、元の画像が10x10のタイル画像であることを示しています。したがって、フーリエ空間に(10, 0), (0, 10)を単位とする格子画像になっています。それに大きさ(1,1)のフィルタを通します。結果として、10x10のタイル画像を全て同じ重みで平均することに対応します。
 
この場合、元の画像が10x10のタイル画像であることを示しています。したがって、フーリエ空間に(10, 0), (0, 10)を単位とする格子画像になっています。それに大きさ(1,1)のフィルタを通します。結果として、10x10のタイル画像を全て同じ重みで平均することに対応します。
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 らせん対称性をもつような場合(y軸方向がらせん軸方向)には、そのフーリエ変換は層線(Y方向に繰り返し、X方向には伸びた線)となります。その場合には、-v1で、その層線の繰り返し周期(L)を(0, L)として指定し、-v2は、画像の大きさ(NX)を(NX, 0)として設定して下さい。フィルタのサイズは、(NX, 1)として設定すると、平均することになります。(NX, SY)として、SYを1よりも大きくすると、平均する範囲が少しずつ局在しています。

2017年11月16日 (木) 17:07時点における最新版

繰り返し画像の平均化

mrcFFTFilteringを用いて、繰り返し画像の平均化をとることが出来ます。

SX=1
SY=1
V1=10 0
V2=0 10
.mrc.fil: 
    mrcImageFFT -i $*.mrc -o $*.fft
    mrcFFTFiltering -i $*.fft -o $*.mask -sx $(SX) -sy $(SY) -v1 $V1 -v2 $V2
    mrcImageFFT -i $*.mask -o $*.fil

この場合、元の画像が10x10のタイル画像であることを示しています。したがって、フーリエ空間に(10, 0), (0, 10)を単位とする格子画像になっています。それに大きさ(1,1)のフィルタを通します。結果として、10x10のタイル画像を全て同じ重みで平均することに対応します。

 らせん対称性をもつような場合(y軸方向がらせん軸方向)には、そのフーリエ変換は層線(Y方向に繰り返し、X方向には伸びた線)となります。その場合には、-v1で、その層線の繰り返し周期(L)を(0, L)として指定し、-v2は、画像の大きさ(NX)を(NX, 0)として設定して下さい。フィルタのサイズは、(NX, 1)として設定すると、平均することになります。(NX, SY)として、SYを1よりも大きくすると、平均する範囲が少しずつ局在しています。