「コントラスト」の版間の差分
提供: Eospedia
(→球面収差係数による違い) |
(→電子顕微鏡での設定環境によるCTFへの影響) |
||
行8: | 行8: | ||
[[画像:Input-SiemensStar1.png]]<br> | [[画像:Input-SiemensStar1.png]]<br> | ||
<br> | <br> | ||
+ | 値を変えていない場合は下記の設定を使用しています。<br> | ||
+ | <pre> | ||
+ | 加速電圧(-kV): 200 | ||
+ | 球面収差係数(-Cs): 2.1 | ||
+ | デフォーカス(-df): 27000 | ||
+ | 照射半角(-Ain): 0.3 | ||
+ | モード(-ctfMode): 32(照射半角の設定を有効にするため) | ||
+ | </pre> | ||
=== [[加速電圧]]による違い === | === [[加速電圧]]による違い === | ||
行58: | 行66: | ||
=== [[照射半角]]による違い === | === [[照射半角]]による違い === | ||
+ | [[照射半角]]の値を0.00 ~ 1.00でとって、CTF, FFT, CTF補正を掛けたときのそれぞれの画像です。<br> | ||
+ | <table> | ||
+ | <tr> | ||
+ | <td><p align="Center">[[画像:Contrast-Ain-1.gif]]<br> | ||
+ | 補正前(Ain 0.00 ~ 1.00)(+0.02毎)<br></p> | ||
+ | </td> | ||
+ | <td><p align="Center">[[画像:Contrast-Ain-2.gif]]<br> | ||
+ | 補正前FFT(Ain 0.00 ~ 1.00)(+0.02毎)<br></p> | ||
+ | </td> | ||
+ | <td><p align="Center">[[画像:Contrast-Ain-3.gif]]<br> | ||
+ | 補正後(Ain 0.00 ~ 1.00)(+0.02毎)<br></p> | ||
+ | </td> | ||
+ | </tr> | ||
+ | </table> |
2014年9月19日 (金) 01:46時点における版
コントラストとは、対象がもつ密度と背景のもつ密度の差である。電子顕微鏡で撮影した画像はコントラストが変調を受けてしまうので、正しく解釈するためにCTF補正という工程が必要である。
電子顕微鏡での設定環境によるCTFへの影響
mrcImageCTFObservationを使ったCTFのシミュレーション画像を用いて、電子顕微鏡の設定毎の変調の違いやその画像の見え方について例を示します。
以下を真の画像とします。
値を変えていない場合は下記の設定を使用しています。
加速電圧(-kV): 200 球面収差係数(-Cs): 2.1 デフォーカス(-df): 27000 照射半角(-Ain): 0.3 モード(-ctfMode): 32(照射半角の設定を有効にするため)
加速電圧による違い
加速電圧の値を0 ~ 1000[kV]でとって、CTF, FFT, CTF補正を掛けたときのそれぞれの画像です。
球面収差係数による違い
球面収差係数の値を0.0 ~ 15.0でとって、CTF, FFT, CTF補正を掛けたときのそれぞれの画像です。
デフォーカスによる違い
デフォーカスの値を0 ~ 54000でとって、CTF, FFT, CTF補正を掛けたときのそれぞれの画像です。
照射半角による違い
照射半角の値を0.00 ~ 1.00でとって、CTF, FFT, CTF補正を掛けたときのそれぞれの画像です。