「プロセス・マイニング」の版間の差分

提供: Eospedia
移動: 案内検索
行1: 行1:
 
''プロセス・マイニング''は,何らかのプロセス(例えば,業務)及びそのプロセスを実行するシステムから取り出したイベントログに基づき、現在のプロセスを見える化(デジテル化)し、非効率な手順やボトルネックなどを発見する「分析アプローチ」といえる。
 
''プロセス・マイニング''は,何らかのプロセス(例えば,業務)及びそのプロセスを実行するシステムから取り出したイベントログに基づき、現在のプロセスを見える化(デジテル化)し、非効率な手順やボトルネックなどを発見する「分析アプローチ」といえる。
  
プロセスのモデリング([[ペトリネット]][[XES]]などによる表現) → 分析 (データマイニング, 機械学習)
+
プロセスのモデリング([[ペトリネット]]などによる表現) → 分析 (データマイニング, 機械学習) といった過程を経る。このためには,イベントログ([[XES]]などで表現)というデータが必須である。
 +
 
  
 
[TFPM https://www.tf-pm.org/](Task force for process mining)より,翻訳後,改変。
 
[TFPM https://www.tf-pm.org/](Task force for process mining)より,翻訳後,改変。

2022年6月26日 (日) 19:20時点における版

プロセス・マイニングは,何らかのプロセス(例えば,業務)及びそのプロセスを実行するシステムから取り出したイベントログに基づき、現在のプロセスを見える化(デジテル化)し、非効率な手順やボトルネックなどを発見する「分析アプローチ」といえる。

プロセスのモデリング(ペトリネットなどによる表現) → 分析 (データマイニング, 機械学習) といった過程を経る。このためには,イベントログ(XESなどで表現)というデータが必須である。


[TFPM https://www.tf-pm.org/](Task force for process mining)より,翻訳後,改変。

プロセスマイニング(ビデオ参照)は、ビジネスプロセスマネジメントの分野で最も重要なイノベーションの1つであると考える人が、産業界と学界の両方で増えてきている。これは、ひとつに,プロセスのモデリングと分析、次にはデータマイニングと機械学習のアイデアを結合させたものである。そこで、IEEEでは、プロセスマイニングに関するタスクフォースを設立した。このタスクフォースは、米国電気電子学会(IEEE)の計算知能学会(CIS)のデータマイニング技術委員会(DMTC)の文脈で設立されたものである。

このタスクフォースの目的は、プロセスマイニングの研究、開発、教育、および理解を促進することである。より具体的には、次のことを目的としている。

  • エンドユーザ、開発者、コンサルタント、研究者にプロセスマイニングの最先端を認識させる。
  • プロセスマイニングの技術やツールの利用を促進し、新しいアプリケーションを活性化させる。
  • イベントデータのロギングに関する標準化活動において役割を果たす。
  • チュートリアル、特別セッション、ワークショップ、パネルの開催。
  • IEEE CIS技術協賛によるコンファレンス/ワークショップの開催
  • ジャーナル、書籍、記事(例:IEEE Computational Intelligence Magazine)の特集号という形での出版。

 なお、プロセスマイニングには、(自動)プロセス発見(イベントログからのプロセスモデル抽出)、適合性検査(モデルとログの比較による逸脱監視)、ソーシャルネットワーク/組織マイニング、シミュレーションモデルの自動構築、事例予測、履歴ベースレコメンデーションなどが含まれる。