単粒子解析
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単粒子解析法とは、Single Particle Analysis(SPA)の日本語訳である。単粒子とは、画像中の粒子(対象)が元来、2次元的にもしくは3次元的に同じ形をしていることを仮定して、その2次元、3次元構造解析を行う画像処理法のひとつである。
2次元単粒子解析
2次元単粒子解析とは、2次元で得られている電子顕微鏡投影像を分類し、それぞれを平均し、構造の違いを論じるための解析方法を指します。
3次元単粒子解析
元々の粒子の構造が3次元的に単一であることを仮定して、2次元の粒子画像群から3次元構造を再構成する画像処理法を指します。その手順は、下記のようになります。
1. ROI(粒子画像の抽出)
- 電子顕微鏡画像の前処理
- 電子顕微鏡画像から粒子画像の抽出(Display2)
2. 参照画像の作成
- 参照画像の準備(mrcImageModelCreate, pdb2mrc etc.)
3. 3次元再構成
- 参照画像から2次元の参照投影像のセットを生成(mrc3Dto2D)
- 最も類似度(相関値)の高い参照投影像の角度を粒子画像の投影角として決定(mrcImageAutoRotationCorrelation)
- 三次元像を再構成する(mrc3Dto2D)
- 三次元像の分解能・質の確認(mrcImageFourierShellCorrelation, mrcImageFOMCalc, etc.)
- 繰り返し(精密化)