「EMPIARからのデータダウンロード方法」の版間の差分

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(ascpコマンドを用いたEMPIARデータダウンロード)
 
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~/.aspera/connect/bin/ascp -QT -k3 -I 200M -P33001 -i ~/.aspera/connect/etc/asperaweb_id_dsa.openssh emp_ext3@fasp.ebi.ac.uk:/<EMPIAR ID> <保存先ディレクトリ>
 
~/.aspera/connect/bin/ascp -QT -k3 -I 200M -P33001 -i ~/.aspera/connect/etc/asperaweb_id_dsa.openssh emp_ext3@fasp.ebi.ac.uk:/<EMPIAR ID> <保存先ディレクトリ>
 
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上記例内の"-k3"オプションはダウンロードしたデータを正しく取得できたのかチェックサム検証を行います。そのためこのオプションをつけると、ダウンロード速度が低下します。またダウンロード中のCPU使用率が上昇します。必要に応じてこのオプションを指定するようにしてください。
  
 
例えば[https://www.ebi.ac.uk/pdbe/emdb/empiar/entry/10248 EMPIAR-10248]をダウンロードしたければ、<EMPIAR ID>の部分を 10248 に置き換えて、適当な保存先ディレクトリを指定すれば良いです。EMPIAR-10248の場合であれば、<保存先ディレクトリ>を . (カレントディレクトリ)にすると、10248というディレクトリが作成され、その中にデータがダウンロードされます。(どのデータセットでもそのようになるかはわかりません。)
 
例えば[https://www.ebi.ac.uk/pdbe/emdb/empiar/entry/10248 EMPIAR-10248]をダウンロードしたければ、<EMPIAR ID>の部分を 10248 に置き換えて、適当な保存先ディレクトリを指定すれば良いです。EMPIAR-10248の場合であれば、<保存先ディレクトリ>を . (カレントディレクトリ)にすると、10248というディレクトリが作成され、その中にデータがダウンロードされます。(どのデータセットでもそのようになるかはわかりません。)
  
 
<b>数TBに達するデータセットも多数あるので、ダウンロードする前にデータセットの情報を確認しましょう。(https://www.ebi.ac.uk/pdbe/emdb/empiar/)</b>
 
<b>数TBに達するデータセットも多数あるので、ダウンロードする前にデータセットの情報を確認しましょう。(https://www.ebi.ac.uk/pdbe/emdb/empiar/)</b>
 
  
 
== ascpでEMPIARエントリの中の特定のファイルやディレクトリだけダウンロードしたい場合 ==
 
== ascpでEMPIARエントリの中の特定のファイルやディレクトリだけダウンロードしたい場合 ==

2021年3月5日 (金) 07:44時点における最新版

Aspera connectのインストール

Aspera connectはIBMが提供しているデータダウンロードツールです。

Linuxの場合

Aspera connectのウェブサイトからLinux用のパッケージをダウンロードします。

2019年5月21日時点では ibm-aspera-connect-3.9.1.171801-linux-g2.12-64.tar.gz が最新でした。

tar.gzを展開すると、ibm-aspera-connect-3.9.1.171801-linux-g2.12-64.sh というインストールスクリプトが出てきます。以下コマンドでインストールできます。

$ ./ibm-aspera-connect-3.9.1.171801-linux-g2.12-64.sh

Installing IBM Aspera Connect

Deploying IBM Aspera Connect (/home/kttn/.aspera/connect) for the current user only.

Install complete.

$HOME/.aspera/connect/bin にパスを通すなりして使います。

ascpコマンドでのEMPIARからのデータダウンロードが機能するかのチェック

(https://www.ebi.ac.uk/pdbe/emdb/empiar/faq#question_CLDownload より)

以下コマンドで、58MBのテストデータをEMPIARからダウンロードできます。

> ascp -QT -l 200M -P33001 -i ~/.aspera/connect/etc/asperaweb_id_dsa.openssh emp_ext3@fasp.ebi.ac.uk:/test testset

成功すれば以下の様に表示されます。

testset                                                                     100%   57MB  167Mb/s    00:05
Completed: 58368K bytes transferred in 5 seconds
 (87642K bits/sec), in 1 file.

ascpコマンドを用いたEMPIARデータダウンロード

EMPIAR公式でも説明されていますが、

例えば以下の様にします。各オプションの意味はascp -hで確認ください。

~/.aspera/connect/bin/ascp -QT -k3 -I 200M -P33001 -i ~/.aspera/connect/etc/asperaweb_id_dsa.openssh emp_ext3@fasp.ebi.ac.uk:/<EMPIAR ID> <保存先ディレクトリ>

上記例内の"-k3"オプションはダウンロードしたデータを正しく取得できたのかチェックサム検証を行います。そのためこのオプションをつけると、ダウンロード速度が低下します。またダウンロード中のCPU使用率が上昇します。必要に応じてこのオプションを指定するようにしてください。

例えばEMPIAR-10248をダウンロードしたければ、<EMPIAR ID>の部分を 10248 に置き換えて、適当な保存先ディレクトリを指定すれば良いです。EMPIAR-10248の場合であれば、<保存先ディレクトリ>を . (カレントディレクトリ)にすると、10248というディレクトリが作成され、その中にデータがダウンロードされます。(どのデータセットでもそのようになるかはわかりません。)

数TBに達するデータセットも多数あるので、ダウンロードする前にデータセットの情報を確認しましょう。(https://www.ebi.ac.uk/pdbe/emdb/empiar/)

ascpでEMPIARエントリの中の特定のファイルやディレクトリだけダウンロードしたい場合

上記の方法では指定したエントリに含まれるデータセット全体がダウンロードされてしまうが、単粒子画像スタックのみとか、ドリフト補正後の平均画像のみダウンロードしてくる、といったこともできる。

EMPIAR-10028( https://www.ebi.ac.uk/pdbe/emdb/empiar/entry/10028/ )を例にとって説明する。

このエントリは"Unaligned multi-frame micrographs", "Frame averaged micrographs", "Processed shiny particles"の3種類のデータが含まれている。そのうち3番目の単粒子画像スタックだけが欲しいとする。

エントリのページの最後の方に"Browse Ftp"というボタンがあるので、そこをクリックする( ftp://ftp.ebi.ac.uk/empiar/world_availability/10028 )。

するとFTPのディレクトリ階層が見れるので、欲しいファイルまたはディレクトリにたどり着くまで探検する。

今回の場合は、 ftp://ftp.ebi.ac.uk/empiar/world_availability/10028/data/Particles 以下に含まれているファイルすべてが欲しい。

その場合、FTPパスのうちEMPIAR ID (10028)以下の部分( /10028/data/Particles )に注目し、

> ~/.aspera/connect/bin/ascp -QT -k3 -I 200M -P33001 -i ~/.aspera/connect/etc/asperaweb_id_dsa.openssh emp_ext3@fasp.ebi.ac.uk:/10028/data/Particles <保存先ディレクトリ>

とすれば、そのディレクトリ以下のデータだけをダウンロードすることが可能。