「Eosのコマンド」の版間の差分

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(使い方のマニュアル)
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XXXXXXのところには実行している環境毎で異なる文字列が入ります。これは、[[mrcInfo]]というコマンドの使い方(Usage)を示しています。どのようなコマンドがあるかが分かってくると、それぞれの[[Eosのコマンド]]の使い方を簡単に思い出すことができます。Eosでは、こうしたコマンドを現時点で400種類弱用意しています。これを[[Small Tools]]と呼んでいます。
 
XXXXXXのところには実行している環境毎で異なる文字列が入ります。これは、[[mrcInfo]]というコマンドの使い方(Usage)を示しています。どのようなコマンドがあるかが分かってくると、それぞれの[[Eosのコマンド]]の使い方を簡単に思い出すことができます。Eosでは、こうしたコマンドを現時点で400種類弱用意しています。これを[[Small Tools]]と呼んでいます。
  
 [[Small Tools]]だけでは、コンソール上でひとつひとつ実行していく必要があります。これでは、とても大変です。そこで、Eosでは、UNIXなどではプログラム開発などで使われる[[make]]というコマンドで呼び出される、[[Makefile]]によってコマンドをまとめています。[[make]]のもつ入力・出力の関係記述とその更新判定という仕組みは、多くの画像処理にとって便利な仕組みです。詳細は、[[Makefile]]をご覧下さい。
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 これ以外に、-c, -m, -htmlは予約オプションになっています。それぞれ引数による入力をファイルから行うためのもの、プログラムの動作のモードを示すもの、Web上での利用できるHTML形式のものとなっています。
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 さて、[[Small Tools]]だけでは、コンソール上でひとつひとつ実行していく必要があります。これでは、とても大変です。そこで、Eosでは、UNIXなどではプログラム開発などで使われる[[make]]というコマンドで呼び出される、[[Makefile]]によってコマンドをまとめています。[[make]]のもつ入力・出力の関係記述とその更新判定という仕組みは、多くの画像処理にとって便利な仕組みです。詳細は、[[Makefile]]をご覧下さい。
 
 
 
 
 
※ 現在、[[make]]の記述能力の限界を感じたこと、また、分散環境に容易に対応できるものがないことの2点から新しい統合環境([[PIONE]])を作成しています。前者の問題を克服するために、[[Makefile]]では、かなりトリッキーな定義を行ってきました。後者の問題に対しては、それぞれが各ホストにログインし、[[make]]のもつ入出力の更新関係を用いたプロセス定義機能を使って克服してきました。しかし、定義書の可読性が極端に悪いこと、プロセスの管理が大変であることなどから、[[PIONE]]の開発へと繋げました。詳細は、[[PIONE]]をご覧下さい。
 
※ 現在、[[make]]の記述能力の限界を感じたこと、また、分散環境に容易に対応できるものがないことの2点から新しい統合環境([[PIONE]])を作成しています。前者の問題を克服するために、[[Makefile]]では、かなりトリッキーな定義を行ってきました。後者の問題に対しては、それぞれが各ホストにログインし、[[make]]のもつ入出力の更新関係を用いたプロセス定義機能を使って克服してきました。しかし、定義書の可読性が極端に悪いこと、プロセスの管理が大変であることなどから、[[PIONE]]の開発へと繋げました。詳細は、[[PIONE]]をご覧下さい。
 
 これ以外に、-c, -m, -htmlは予約オプションになっています。それぞれ引数による入力をファイルから行うためのもの、プログラムの動作のモードを示すもの、Web上での利用できるHTML形式のものとなっています。
 
  
 
== なぜコマンド・ラインとするのか? ==
 
== なぜコマンド・ラインとするのか? ==

2012年9月21日 (金) 09:20時点における版

Eosのコマンドの基本的な使い方を示します。

使い方のマニュアル

 個別のコマンドの使い方については、コマンド一覧機能毎コマンド一覧をご覧下さい。ここでは一般的なコマンドの使い方を示します。

まず、Eosの環境設定が成功しているかどうかも兼ねて

$ mrcInfo -h

とうってみてください。

Usage: /Applications/Eos.app/Eos/bin/XXXXXX/mrcInfo
Options:
    [-i[nput]            In                  (NULL      )] :Essential :InputDataFile
    [-o[utput]           Out                 (stdout    )] :Optional  :OutputDataFile
    [-c[onfig]           configFile          (NULL      )] :Optional  :ConfigurationFile
    [-m[ode]             mode                (0         )] :Optional  :Mode

XXXXXXのところには実行している環境毎で異なる文字列が入ります。これは、mrcInfoというコマンドの使い方(Usage)を示しています。どのようなコマンドがあるかが分かってくると、それぞれのEosのコマンドの使い方を簡単に思い出すことができます。Eosでは、こうしたコマンドを現時点で400種類弱用意しています。これをSmall Toolsと呼んでいます。

 これ以外に、-c, -m, -htmlは予約オプションになっています。それぞれ引数による入力をファイルから行うためのもの、プログラムの動作のモードを示すもの、Web上での利用できるHTML形式のものとなっています。

 さて、Small Toolsだけでは、コンソール上でひとつひとつ実行していく必要があります。これでは、とても大変です。そこで、Eosでは、UNIXなどではプログラム開発などで使われるmakeというコマンドで呼び出される、Makefileによってコマンドをまとめています。makeのもつ入力・出力の関係記述とその更新判定という仕組みは、多くの画像処理にとって便利な仕組みです。詳細は、Makefileをご覧下さい。   ※ 現在、makeの記述能力の限界を感じたこと、また、分散環境に容易に対応できるものがないことの2点から新しい統合環境(PIONE)を作成しています。前者の問題を克服するために、Makefileでは、かなりトリッキーな定義を行ってきました。後者の問題に対しては、それぞれが各ホストにログインし、makeのもつ入出力の更新関係を用いたプロセス定義機能を使って克服してきました。しかし、定義書の可読性が極端に悪いこと、プロセスの管理が大変であることなどから、PIONEの開発へと繋げました。詳細は、PIONEをご覧下さい。

なぜコマンド・ラインとするのか?

 Eosでは、Small Toolsとして、数多くのコマンドを用意し、それらをCUIから実行しています。その一方で、画像処理でよく使われるソフトウェアは、ImageJPhotoshopのような統合GUI環境からプラグインの形で呼び出すソフトウェアです。Eosでも、Display2などは、統合GUI環境となるように目指したソフトウェアです。未だに完成は見ていません。

 なぜ、コマンドラインとするかといえば、大きく二つの理由があります。

 ひとつは、前述のようにEosのコマンドを組み合わせて、統合的な大きな画像処理の実行を、柔軟に設計するためです。統合GUI環境からのプラグイン型では、複数のプラグインを組み合わせるためには、プラグインを設計する、プラグインを複数組み合わせるマクロコマンドを記述する、実行順序をマニュアル化・ドキュメント化するなどの方法で、実現します。コマンドライン型では、シェル・コマンドと組み合わせて、実行することが出来ます。

 もう一つは、同じ作業を複数のファイルに対して、大量に実行することが容易であるからです。GUIからだけの場合には、毎回、同じ作業をマウスなどを使って実行する必要があります。例えば、GUIを使って、1000個のファイルのサフィックスを変更する作業を実施するのは大変ですが、シェル・コマンドと組み合わせて使えば、簡単に変更することが可能です。