「EosOnMac」の版間の差分
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Xcode(開発用環境): git, gccなどのコンソールでのコマンドを利用できるようになります。 | Xcode(開発用環境): git, gccなどのコンソールでのコマンドを利用できるようになります。 | ||
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XQuartz(X11の開発用):Display2/ctfDisplayなどX11の環境を使ったGUI型のプログラムも利用できるようになります。 | XQuartz(X11の開発用):Display2/ctfDisplayなどX11の環境を使ったGUI型のプログラムも利用できるようになります。 | ||
− | + | ☆バージョンによっては、4つのソフトウェア(Xcode, Command Line Tools, XQuartz, Graphics Tools for Xcode)のインストールが必要です。 | |
− | # | + | ===ターミナルの登録(スキップ可能)=== |
− | + | 必須ではありませんが、Eosではターミナルをよく利用するので、DOCKに登録しておきましょう。 | |
− | # (OSのバージョンが10.8〜10.9の方) Additional Downloadsとして、[[Command Line Tools]]をインストールして下さい。 | + | #アプリケーションー>ユーティリティーー>ターミナルを、アプリケーションから、DOCKにドラッグしてください。 |
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+ | AppleStoreから [[Xcode]]の最新バージョンをインストールします。現在(2015/03/25)、無償で利用できます。 | ||
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+ | インストールの仕方には何通りかあります。 | ||
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+ | #AppleStoreのXcodeを検索し、「入手」してください。 | ||
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#:XCodeのインストールだけでは、コマンドラインでの実行が出来ないことがあります。アプリケーションー>ユーティリティー>ターミナルを実行して | #:XCodeのインストールだけでは、コマンドラインでの実行が出来ないことがあります。アプリケーションー>ユーティリティー>ターミナルを実行して | ||
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#:で、gccのバージョンが表記されることを確認して下さい。 | #:で、gccのバージョンが表記されることを確認して下さい。 | ||
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#: [[http://xquartz.macosforge.org/landing/ XQuartz]]からダウンロードできます。 | #: [[http://xquartz.macosforge.org/landing/ XQuartz]]からダウンロードできます。 | ||
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#:それ以前は、XCodeをインストールだけで十分です。 | #:それ以前は、XCodeをインストールだけで十分です。 | ||
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# OpenGLなどを使うためには、Mountain Lion以降では、Graphics Tools for Xcodeが必要です。 | # OpenGLなどを使うためには、Mountain Lion以降では、Graphics Tools for Xcodeが必要です。 | ||
− | # <strike>CUDAをインストールして下さい。</strike> | + | === CUDA(スキップ可能) === |
+ | # <strike>CUDAをインストールして下さい。</strike> 現在のバージョンのCUDAは再配布できるとの理解から、hostdependのインストールの際に対応しています。ただし、ドライバはインストールされませんので、CUDAの機能を使いたい方はインストールが必要です。 | ||
#: 現在対応しているCUDAのバージョンは、[[EosOnCUDA]]を参考にして下さい。 | #: 現在対応しているCUDAのバージョンは、[[EosOnCUDA]]を参考にして下さい。 | ||
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+ | ===El Capitanへの対応 === | ||
+ | 現在は、LD_LIBRAY_PATHをMachineIndepend内部に書き込むことで問題を解消しています。El Capitan以降では、shellの再起動したときにLD_PATHが持ち越されないようです。 | ||
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+ | [[LD_LIBRARY_PATH]] に問題がある場合 | ||
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+ | Q. El Captan (10.11)でcudaに関して、下記の様な dyldのエラーが生じる | ||
+ | $ mrcInfo -h | ||
+ | dyld: Library not loaded: @rpath/libcudart.6.5.dylib | ||
+ | Referenced from: /Users/tacyas/Eos/bin/X86MAC64/mrcInfo | ||
+ | Reason: image not found | ||
+ | /Users/tacyas/Eos/bin/mrcInfo: line 110: 424 Trace/BPT trap: 5 ${EOS_HOME}/bin/${OSTYPE}/${BASENAME} "$@" | ||
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+ | A. csrutilコマンドを使う必要があります。 | ||
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+ | $ csrutil status | ||
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+ | をうったときに、enableになっているとうまく動作しません。下記の操作をして下さい。 | ||
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+ | command + R を押しながら、電源をいれます。アップルマークがでるまで押し続けて下さい。 | ||
+ | バーにあるユーティリティからターミナルを立ち上げます。 | ||
+ | 下記のコマンドを実行してください。 | ||
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+ | $ csrutil disable | ||
+ | $ reboot | ||
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+ | これで利用できるはずです。 | ||
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+ | もう一度、実行して下さい。今度は、disableになっているのを確認して下さい。今後問題を解決したいと思います。 | ||
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+ | ちなみに、/usr/localのディレクトリがある場合、下記のコマンドを使って、/usr/local以下を書き換え可能とするとうまくいく場合があります。 | ||
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+ | $ sudo chown $(whoami):admin /usr/local && sudo chown -R $(whoami):admin /usr/local | ||
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+ | /usr/local/がない場合には、一度、csrutilコマンドでリカバリーモードにしてディレクトリを作成する必要があります。 |
2017年3月8日 (水) 05:58時点における最新版
EosをMacで利用したい方
目次
環境設定
2つのソフトウェアのインストールが必要になります。
Xcode(開発用環境): git, gccなどのコンソールでのコマンドを利用できるようになります。
XQuartz(X11の開発用):Display2/ctfDisplayなどX11の環境を使ったGUI型のプログラムも利用できるようになります。
☆バージョンによっては、4つのソフトウェア(Xcode, Command Line Tools, XQuartz, Graphics Tools for Xcode)のインストールが必要です。
ターミナルの登録(スキップ可能)
必須ではありませんが、Eosではターミナルをよく利用するので、DOCKに登録しておきましょう。
- アプリケーションー>ユーティリティーー>ターミナルを、アプリケーションから、DOCKにドラッグしてください。
Xcodeのインストール(必須)
AppleStoreから Xcodeの最新バージョンをインストールします。現在(2015/03/25)、無償で利用できます。
インストールの仕方には何通りかあります。
- AppleStoreのXcodeを検索し、「入手」してください。
- Xcodeを実行し、利用を許可してください。
- ターミナルのコンソールから下記のコマンドを実行します。(CommandLineToolsが必要な場合があります。)
$ gcc xcode-select: note: no developer tools were found at '/Applications/Xcode.app', requesting install. Choose an option in the dialog to download the command line developer tools.
- この後、開いたウィンドウにパスワードを打ち込んでください。
- 10.10以降のOS-Xでは、gcc 実行時にsudoによる実行を要求されます。
-
$ sudo gcc --version
- このとき、パスワードを入力ください。1回目だけで問題ありませんが、新しいバージョンに変更するとまた要求されます。
- もしくは、Xcodeを実行してください。最初に実行したときに
CommandLineTools(スキップ可)
OSのバージョンが10.10(Yosemite)以上の方はここはスキップできます。XCodeをインストールした段階で利用できる様になっています。
(OSのバージョンが10.8〜10.9の方) Additional Downloadsとして、Command Line Toolsをインストールして下さい。
- [Downloads for Apple Developers]からダウンロードが可能です。
- XCodeのインストールだけでは、コマンドラインでの実行が出来ないことがあります。アプリケーションー>ユーティリティー>ターミナルを実行して
-
$ gcc --version
- で、gccのバージョンが表記されることを確認して下さい。
XQuartzのインストール
- X11の実行環境(XQuartz)をインストールして下さい。
- [XQuartz]からダウンロードできます。
- OS10.8以降は、XQuartzのインストールが必要です。
- それ以前は、XCodeをインストールだけで十分です。
Graphics Tools for Xcode(スキップ可能)
- OpenGLなどを使うためには、Mountain Lion以降では、Graphics Tools for Xcodeが必要です。
CUDA(スキップ可能)
-
CUDAをインストールして下さい。現在のバージョンのCUDAは再配布できるとの理解から、hostdependのインストールの際に対応しています。ただし、ドライバはインストールされませんので、CUDAの機能を使いたい方はインストールが必要です。- 現在対応しているCUDAのバージョンは、EosOnCUDAを参考にして下さい。
El Capitanへの対応
現在は、LD_LIBRAY_PATHをMachineIndepend内部に書き込むことで問題を解消しています。El Capitan以降では、shellの再起動したときにLD_PATHが持ち越されないようです。
LD_LIBRARY_PATH に問題がある場合
Q. El Captan (10.11)でcudaに関して、下記の様な dyldのエラーが生じる
$ mrcInfo -h dyld: Library not loaded: @rpath/libcudart.6.5.dylib Referenced from: /Users/tacyas/Eos/bin/X86MAC64/mrcInfo Reason: image not found /Users/tacyas/Eos/bin/mrcInfo: line 110: 424 Trace/BPT trap: 5 ${EOS_HOME}/bin/${OSTYPE}/${BASENAME} "$@"
A. csrutilコマンドを使う必要があります。
$ csrutil status
をうったときに、enableになっているとうまく動作しません。下記の操作をして下さい。
リカバリーモードで立ち上げます。 command + R を押しながら、電源をいれます。アップルマークがでるまで押し続けて下さい。 バーにあるユーティリティからターミナルを立ち上げます。 下記のコマンドを実行してください。
$ csrutil disable $ reboot
これで利用できるはずです。 リブートがかかったら、
$ csrutil status
もう一度、実行して下さい。今度は、disableになっているのを確認して下さい。今後問題を解決したいと思います。
ちなみに、/usr/localのディレクトリがある場合、下記のコマンドを使って、/usr/local以下を書き換え可能とするとうまくいく場合があります。
$ sudo chown $(whoami):admin /usr/local && sudo chown -R $(whoami):admin /usr/local
/usr/local/がない場合には、一度、csrutilコマンドでリカバリーモードにしてディレクトリを作成する必要があります。