GITの使い方
目次
GITの構造
- 下記にGITの構造を簡易図で示します。
共有環境 <- 作業ファイルへの更新の場合
共有環境 -> 作業ファイルへの更新の場合
一括でgit rmする方法
実際のファイルを消したのち、git rmを一括でかけたくなる場合があります。
git rm `git ls-files --deleted`
特殊なファイル名が混じっている場合には下記を使ってみましょう
git status | grep deleted: | cut -c 15- | sed -e 's/ /\\ /g' | xargs git rm
特殊なファイル名をgit rmする方法
特殊なファイル名(例えば、?)のものが消えない場合があります。その際に利用します。
git rm "XX" git status | grep deleted: | cut -c 15- | sed -e 's/ /\\ /g' | xargs git rm
mergeがうまくいかないとき
下記のエラーメッセージに出会ったとき
error: Your local changes to the following files would be overwritten by merge:
git reset --hard HEAD
git reset とは?
HEAD の位置を変更するコマンド。オプションによってインデックス、ワーキングツリーの内容も変更できる。
git reset のオプションは? --soft、--mixed(オプションなしと同等)、--hard オプションがあり、影響度の小さい順に以下のようになる。
--soft HEAD の位置のみを変更する。インデックス、ワーキングツリーには影響なし。
--mixed (またはオプションなし) HEAD の位置とインデックスを変更する。ワーキングツリーには影響なし。
--hard HEADの位置、インデックス、ワーキングツリーをすべて変更する。
- ワーキングツリー:現在のディレクトリ
- インデックス:addが終わった状態
- HEAD:commitが終わった状態(登録されている一番最後)
- commitが終わった直後は、HEAD、インデックス、ワーキングツリーの3つが同じ位置を示す。
- ファイル等を変更するとワーキングツリーが先に進む。
- addを行うと、インデックスがワーキングツリーの位置に進む
- さらにファイル等を修正すると、ワーキングツリーが先に進む(この場合、HEAD、インデックス、ワーキングツリーがすべて異なる状態)
差分ファイルを確認する
差分ファイルを確認するにはgit diffを使用します。
実行例
$ git diff diff --git a/bin/wish/Display2/tclIndex b/bin/wish/Display2/tclIndex index 8fd9302..75a715a 100644 --- a/bin/wish/Display2/tclIndex +++ b/bin/wish/Display2/tclIndex
作業ディレクトリを元に戻す
git checkoutを使用すれば、作業ディレクトリ(ワーキングツリー)のデータをadd直後や特定のバージョン(タグ)に戻すことができます。マージ実行時のconflictが発生した際などに使用すると良いでしょう。
$ git checkout (ファイル名)
こちらの操作でワーキングツリーはadd直後に戻ります。
$ git checkout (タグ名) (ファイル名)
こちらの操作でワーキングツリーは特定のコミット直後に戻ります。
$ git checkout HEAD .
管理外のファイル削除する
git cleanを使用することにより、GITで管理していないファイルを削除することができます。例えば、コマンド単体テストやチュートリアル実行などでできるファイルなどをまとめて削除したい場合に有効です。オプション-n で削除対象の確認、オプション-f で実際に削除します。一旦削除すると元に戻せませんので、必ず -nで確認を行ってから実行しましょう。
$ git clean -n Would remove a.txt $ git clean -f Removing a.txt
用語
リモートリポジトリ: 全メンバーで使用する共有のリポジトリ
ローカルリポジトリ: 各メンバー毎で使用するリポジトリ
- HEAD: 最後にcommitしたローカルリポジトリ
- HEAD^: HEADの一つ前(HEAD^^: さらに前)
- HEAD~n: HEADのn番前
- インデックス: addされたデータを管理している
- ワーキングツリー: ファイルデータ群の本体