「MTF」の版間の差分
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− | '''MTF''' | + | '''MTF'''とは、変調伝達関数(Modulation Transfer Function)のことで、一般に入力装置のAD変換により、画像が受ける変調関数(フーリエ空間)を指します。[[CTF]](Contrast Transfer Function)とほぼ同義ですが、[[CTF]]は入力装置のAD変換の前(開口数など)により受ける影響を指し、MTFはその後のAD変換の際に受ける変調として分離して考える場合があります。 |
例えば、量子ノイズ(ポアッソン・ノイズ)と呼ばれる物理過程(ポアッソン過程)に従うノイズが、AD変換等の際に受けるボケなどをMTFとして表現します。このノイズは、本来、ホワイトノイズ(全ての空間周波数に一様な強度をもつノイズ)として振る舞いますが、MTFにより、色(空間周波数により強度が異なる性質)をもつことになります。 | 例えば、量子ノイズ(ポアッソン・ノイズ)と呼ばれる物理過程(ポアッソン過程)に従うノイズが、AD変換等の際に受けるボケなどをMTFとして表現します。このノイズは、本来、ホワイトノイズ(全ての空間周波数に一様な強度をもつノイズ)として振る舞いますが、MTFにより、色(空間周波数により強度が異なる性質)をもつことになります。 |
2014年10月2日 (木) 04:17時点における最新版
MTFとは、変調伝達関数(Modulation Transfer Function)のことで、一般に入力装置のAD変換により、画像が受ける変調関数(フーリエ空間)を指します。CTF(Contrast Transfer Function)とほぼ同義ですが、CTFは入力装置のAD変換の前(開口数など)により受ける影響を指し、MTFはその後のAD変換の際に受ける変調として分離して考える場合があります。
例えば、量子ノイズ(ポアッソン・ノイズ)と呼ばれる物理過程(ポアッソン過程)に従うノイズが、AD変換等の際に受けるボケなどをMTFとして表現します。このノイズは、本来、ホワイトノイズ(全ての空間周波数に一様な強度をもつノイズ)として振る舞いますが、MTFにより、色(空間周波数により強度が異なる性質)をもつことになります。