PIONE定義書のTIPS

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 ここではPIONE定義書に関するTIPSを示します。実装例はPIONEチュートリアルPIONEチュートリアル-PNML、実行例はPIONE Webclientチュートリアルをご覧下さい。

記法の注意点

パラメータと変数束縛の違い

PIONE定義書において、値を取り扱うときにパラメータもしくは変数束縛を使用することもしばしばあります。この2つは取り扱いが異なりますので、混同しないように気をつけましょう。さらにAction内のシェル変数などとも混同しないように注意が必要です。両者の違いについてはPIONE定義書を参照して下さい。

デバッグ

構文エラーに関する注意点

下記に陥りやすい構文ミスやルールを記載します。
 *rule名の先頭を数字で定義することはできない。(× 3Dto2D, ○ Ref3Dto2D)
 *ルールヘッダーはRule、フロー定義ではruleを書く。
 *Mainルールのinputファイルはpione-clientの-iで指定しているディレクトリ内に全てあるか。
 *Mainルールのoutputファイルは必ずいずれかのルールで全て作成されているか。
 *パラメータのブロック定義はルール内では使用できない。
 *input, outputで宣言するファイル名は必ず' '(シングルクォート)で囲むこと。

pione action execPIONE定義書で使用したいとき

pione action execアクション文書(.mdファイル)のマークダウンで記述されたルールを単独で実行することができますので、デバッグの際に非常に有効なコマンドであるといえます。しかし、このpione action execは通常のPIONE定義書に対応していません。元のアクション文書が無い場合(コンパイルでなく直接の記述でPIONE定義書を作成した場合)、そのままのフォーマットではpione action execが使用できません。

例えば、PIONE定義書を下記のように記述すれば、pione action execに対応でき、かつpione-clientも実行できます。

Rule Main
    output 'out.txt'
Action

# この中はpione-clientのみの動作を記述可能
Out={$O[1]}

:<<:
※ ↓## (ルール名)の上は必ず1行空ける

## Main
```
# この中はpione action execのみの動作を記述可能(#:: 〜 :<<:までがどちらも実行される処理)
Out='out.txt'

#::
# この中はどちらも実行される
	echo "Message for Shell"
	echo "Message for File" > $Out
:<<:
```
::

# この中はpione-clientのみの動作を記述可能

End

このように記述すれば、PIONE定義書でもpione action execに対応できるようになります。

pione-clientで実行した場合

$ pione-client test.pione
  ==> &Anonymous:Root([],{})
    --> Rule Application: &Anonymous:Root([],{})
      --> Distribution: &Anonymous:Root([],{})
            >>> &Anonymous:Main([],{})
  ==> &Anonymous:Main([],{})

-中略-

  <== &Anonymous:Main([],{})
      <-- Distribution: &Anonymous:Root([],{})
    <-- Rule Application: &Anonymous:Root([],{})
  <== &Anonymous:Root([],{})
$ cat process/output/out.txt 
Message for File


pione action execで実行した場合

$ pione action exec test.pione Main
Message for Shell
$ cat out.txt 
Message for File