PIONE

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2012年12月2日 (日) 19:18時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版

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PIONE(ピオーネ: Process-rule for Input/Output Negotiation Environmentは、makeによる記述方法の不足を補い、かつ、分散環境/クラウド環境での実行を可能とした、プロセス定義書のためのプラットフォームです。その詳細は、PIONEの詳細をご覧下さい。

 第一に、入出力ファイルリストの編集時間を更新判定基準に利用しています。また、makeと異なり、ストリーム型の入力にも対応することにしています。電子顕微鏡写真を撮りおわった段階から随時作業に対応していけるようになります。

 第二に、クラウド環境でのプロセスの実行を意図した作りになっています。現在は、LINDA形式の並列処理環境を採用し、クラウド型のファイルサーバ(dropbox等)にも対応しています。

 技術的には、次の点に注目しています。

前向き推論: 第一に、makeで採用されていた後ろ向き連鎖後ろ向き推論)ではなく、前向き連鎖前向き推論)に変更しました。これらの推論規則は、これらは人工知能の分野で使われている推論規則です。前向き連鎖を採用したのは、変化に対応して行うべき処理の自由度を上げることを目的としたものです。

LINDA: 第二に、LINDA形式の並列処理環境を採用したことです。これにより、タプル空間を共有空間として用いた並列処理(強調計算システム)が可能になりました。ネットワーク越しの並列計算処理が可能となる仕組みとなるように採用しました。

特性: 第三に、それぞれのタスクを行うサーバ側が自らの特性を理解して、特性を活かせるタスクを優先的に実行する仕組み(feature)を持たせたことです。

ファイルベース:ファイルという単位のデータをInput/Outputの基礎としました。UNIXは、デバイスも含めて、全てファイルを単位としてOSが作成されています。ファイル(ストリーム含む)を単位とすることにより、個々のアプリケーションやAPIが独立して作成できるようになりました。このことがUNIXというOSを普及させた原因のひとつだと考えています。