「VirtualGLでリモートのOpenGLアプリをぬるぬる動かす」の版間の差分

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(実行)
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== 実行 ==
 
== 実行 ==
 
クライアント側(Mac)で、新規ターミナルを起動。そこで、
 
クライアント側(Mac)で、新規ターミナルを起動。そこで、
  $ /opt/VirtualGL/bin/vglconnect <ユーザー名>@<サーバーipアドレス>
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  (client)$ /opt/VirtualGL/bin/vglconnect -s <ユーザー名>@<サーバーipアドレス>
によりsshログイン。(.ssh/configにx forwarding可能な様に設定を記述済み)
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により、サーバーへsshログインする。
  
普通にOpenGLアプリをx forwardingで飛ばした場合。
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このとき<span style="color:red">-sオプションをつけないとVGLの通信が暗号化されない</span>ので注意。
$ glxgears
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遅くてギアがほとんど動かない。(これはいつもどおり)
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VirturlGLを使用してやってみる
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今回はサーバーが研究室のLANの外にあるため、暗号化している。暗号化の代償として、描画速度が遅くなる。
$ vglrun glxgears
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[VGL] NOTICE: Automatically setting VGL_CLIENT environment variable to
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[VGL]    192.168.10.99, the IP address of your SSH client.
+
[VGL] ERROR: Could not connect to VGL client.  Make sure that vglclient is
+
[VGL]    running and that either the DISPLAY or VGL_CLIENT environment
+
[VGL]    variable points to the machine on which vglclient is running.
+
[VGL] ERROR: in connect--
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[VGL]    283: Connection refused
+
はい、動かない
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他にもごちゃごちゃ試してみたがうまくいかず、どうしたら良いか検討がつかないのでとりあえずpending
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(試しに一瞬だけ-sオプションを外して暗号化をなくして以下を実行すると、glxgearsの動きが目に見えて速くなった)
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実験としてglxgearsを動かしてみる。
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(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun glxgears
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-sによる暗号化の代償で、期待したほど速く動いてくれない。それでもvirtualglを使わない場合と比べればマシではある。
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重めの3D OpenGLアプリ UCSF Chimeraを動かしてみた。
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(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun chimera
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chimeraのコマンドラインで適当にpdbをfetchして描画してみる。
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(chimera)$ open 2zwh
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嗚呼!割とぬるぬる動く!-sオプションのせいで遅くなりすぎるのではと心配したが、意外となんとかなった。
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さらに、以下によりvglrunでbashを起動すると、そのbashターミナルの中で起動したOpenGLアプリは全てVirtualGLが描画を手伝ってくれ、描画が高速になる。
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(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun bash
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(server)$ chimera
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vglrunをいちいち打たなくてよくなり、楽。

2019年5月12日 (日) 13:00時点における版

実行環境

サーバー

Ubuntu 16.04.6 LTS

  • 3.6 GHz Intel Xeon E5-1650
  • 64 GB 2133 MHz DDR4
  • NVIDIA GeForce GTX 1080 8 GB x 4台
    • Driverバージョン 418.74
    • CUDAバージョン 10.1

クライアント

macOS Mojave 10.14.4

  • Mac mini (Late 2012)
    • 2.3 GHz Intel Core i7
    • 16 GB 1600 MHz DDR3
    • Intel HD Graphics 4000 1536 MB
  • XQuartx 2.7.11

インストール

サーバー側

クライアント側

実行

クライアント側(Mac)で、新規ターミナルを起動。そこで、

(client)$ /opt/VirtualGL/bin/vglconnect -s <ユーザー名>@<サーバーipアドレス>

により、サーバーへsshログインする。

このとき-sオプションをつけないとVGLの通信が暗号化されないので注意。

今回はサーバーが研究室のLANの外にあるため、暗号化している。暗号化の代償として、描画速度が遅くなる。

(試しに一瞬だけ-sオプションを外して暗号化をなくして以下を実行すると、glxgearsの動きが目に見えて速くなった)

実験としてglxgearsを動かしてみる。

(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun glxgears

-sによる暗号化の代償で、期待したほど速く動いてくれない。それでもvirtualglを使わない場合と比べればマシではある。

重めの3D OpenGLアプリ UCSF Chimeraを動かしてみた。

(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun chimera

chimeraのコマンドラインで適当にpdbをfetchして描画してみる。

(chimera)$ open 2zwh

嗚呼!割とぬるぬる動く!-sオプションのせいで遅くなりすぎるのではと心配したが、意外となんとかなった。

さらに、以下によりvglrunでbashを起動すると、そのbashターミナルの中で起動したOpenGLアプリは全てVirtualGLが描画を手伝ってくれ、描画が高速になる。

(server)$ /opt/VirtualGL/bin/vglrun bash
(server)$ chimera

vglrunをいちいち打たなくてよくなり、楽。