「Zephyr」の版間の差分

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(開発のワークフロー)
(サーバサイドアプリケーション)
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下記コマンドをzephyrプロジェクトのディレクトリ内で実行することでテストコマンドを実行することができます。
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しかし、クラスの開発の際に、サーバを立ち上げてREST APIを叩いてみてテストするとデバッグが困難であるので、REST APIの部分とは独立させてクラスのみでテストを動かす、というフローで開発すると、効率が良くなります。。
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テストコード内では、クラスをインスタンス化し、任意の引数でメソッドを実行したときに、適切な振る舞いをしているかどうかテストします。
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詳細は、既存のテストコードを読んだり、「TDD」で検索してください。
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==== クラス一覧 ====
 
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 2016年3月現在
 
 2016年3月現在

2016年3月27日 (日) 08:04時点における版

概要

 EosコマンドをWebブラウザ上で実行するためのアプリケーションである。 EosはCUIで実行する場合、OptionControlFileに基づいて実行時引数を解析している。 Zephyrでは、Webブラウザ上で動作するUIパーツをOptionControlFileを用いることで自動的に生成する。 OptionControlFileはそれぞれのコマンドのOptionControlFileを事前にJSON形式にパースし、Zephyrプロジェクトディレクトリの特定のディレクトリに格納してある。 Zephyrでは、JSON形式にパースされたOptionControlFileを使って、Webブラウザを通じてEosコマンドを実行するための様々な機能群を提供する。

必要なソフトウェア

以下のソフトウェアを事前にインストールしておく必要がある。 2016年3月現在、以下のバージョンでの動作を確認している。

  • Eos
  • Node.js v4.2.4
  • Ruby 1.9.3p551

インストール

Node.js(v4.2.4)のインストール

Node.jsのバージョン管理システムnvmを用いてインストールする。(https://github.com/creationix/nvm)

# nvmのインストール
$ wget -qO- https://raw.githubusercontent.com/creationix/nvm/v0.30.1/install.sh | bash
$ source .bashrc
# Node.js(v4.2.4)のインストール
$ nvm install v4.2.4

# .bashrcに追記
$ echo nvm use 4.2.4 >> ~/.bashrc


Zephyrのインストール

$ git clone git://git.osdn.jp/gitroot/eos/zephyr.git
$ cd zephyr
# 必要なnpmのパッケージをインストール

Zephyrでは、Node.jsのライブラリ管理システム(npm) に登録された様々なライブラリを使って開発されている。 事前にインストールしておく必要がある。

$ npm install
# .bashrcに追記し、PATHを通す
$ echo export PATH=/path/to/zephyr/node_modules/.bin:/path/to/zephyr/bin:\$PATH >> ~/.bashrc
$ echo export ZEPHYR_HOME=/path/to/zephyr >> ~/.bashrc

使い方

Zephyrディレクトリ中の/user-specific-files/OptionControlFileにJSONファイルが作成されていない場合、Zephyrを起動する前に、OptionControlFileをパースしておく必要がある。

# OptionControlFileのパース場合
$ zephyr parse
# Zephyrの起動
$ zephyr serve
# デバッグモードでの起動
$ zephyr debug

通常の起動、デバッグモードでの起動ともにWebブラウザを開き、アドレスバーにlocalhost:3000を入力し接続すると利用できます。 デバッグモードは、開発者のためのZephyr起動コマンドです。

ディレクトリ構成

 Zephyrのディレクトリ構成を以下に示す。

├── bin         zephyrコマンドのバイナリへのシンボリックリンク
├── cli         zephyrコマンドのソースコード
├── docker        docker用のファイル群(未実装)
├── front-end      Zephyrのフロントエンドアプリケーション               (ブラウザ上で動くHTML, CSS, JavaScriptなどで作られたアプリケーション)
├── node_modules     npmのライブラリ群
├── package.json     Zephyrのパッケージ情報
├── server        Zephyrのサーバサイドアプリケーション                (Node.jsで作られたアプリケーション)
├── test         テストコード
└── user-specific-files OptionControlFileなど、Zephyrのアプリケーションで利用する静的ファイル

Zephyrは大きく分けて三つのアプリケーションがある。 zephryコマンド、フロントエンドアプリケーション、サーバサイドアプリケーションで、それぞれcliディレクトリ、front-endディレクトリ、serverディレクトリにアプリケーションのソースコードがある。 Zephyrをインストールすると、zephyrコマンドが使えるようにするために、binディレクトリにcli/zephyr(JavaScriptのソースコード)へのシンボリックリンクを配置している。 インストールの際に、zephyr/binディレクトリをPATHに通すので、zephyrコマンドを実行できるようになる。(Zephyrのインストールを参照)

開発のワークフロー

CLIアプリケーション

 zephyrコマンドの種類を増やしたいときは、cliディレクトリにJavaScriptのソースコードを追加する。CLIアプリケーションはNode.js上で実行される。CommanderというNode.jsでコマンドを開発するためのライブラリをベースに書かれている。
 新しくzephyrのサブコマンドを開発する場合、cliディレクトリ内にzephyr-***というファイルを作る。この新しく作ったファイルにchmodコマンドで実行権限を付与すればよい。詳しくは、[tj/commander.js]を参照。

サーバサイドアプリケーション

概要

 Webを通じてEosコマンドの実行をするためのアプリケーションである。全ての操作は、REST APIを通じて行う仕様となっている(一部、コンソールへの出力メッセージを通信する部分のみWeb Socketを利用している)。 [Express]というNode.jsのWebアプリケーションフレームワークを使って開発されている。 サーバサイドアプリケーションで開発するものは、

  • APIエンドポイントの開発(REST APIのアクセスポイント)
  • クラスの開発(特定の処理を行うクラスの作成や既存クラスの拡張)

の二通りがある。

ディレクトリ構成

 ├── api  各APIエンドポイントの処理が書かれたソースコード
├── app.js main部分
├── class 各クラスのソースコードが置いてあるディレクトリ
├── config.js zephyrに関する設定が書かれたファイル
├── express.js expressに関する設定が書かれたファイル
└── routes.js  ルーティングが設定されたファイル           APIエンドポイントの追加などが行われている

app.jsはExpressを使って書かれたサーバサイドアプリケーションの本体で、main関数のような部分です。各種設定ファイルの読み込み、APIエンドポイントの登録(ルーティングの追加)、クラスのインスタンス化、Webサーバの起動などが行われている。

APIエンドポイントの開発

追加

 APIエンドポイントを追加するときは、既存のものにならってapiディレクトリ以下にソースコードを追加してください。 この部分には、httpメソッド(GET, POST, PUT, DELETEなど)のハンドリングを行うコードを書きます。 複雑な処理を書きたいときは、別にクラスを作成しておき、そのクラスで実行を行うようにしてください。 APIエンドポイントの処理では、httpリクエストの処理、エンドポイントでのロジックの実装(必要に応じてクラスを使う)、httpレスポンスの処理を行います。 APIの設計(どのようにエンドポイントを作るか、エンドポイントの命名など)については、[Web API: The Good Parts]や[Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST]が参考になります。

テスト

 作成したエンドポイントは、単独でのテストが可能です。[Postman]や[RESTClient]などの、ブラウザの拡張機能を使うことで、任意のエンドポイントに対して、任意のhttpメソッドで実行することができます。様々なパラメータを与えたときに、意図通りのレスポンスが返ってくるかどうかテストできます。
APIエンドポイントのテスト方法として、フロントエンドアプリケーションからアクセスしてみて試す方法があります。 ブラウザ上で動作するJavaScriptをテスト用に書き(フロントエンドアプリケーションに組み込んで)、特定のAPIエンドポイントにメソッドを実行して、Google Chromeデベロッパツール等でレスポンスを確認する、といった方法です。 これは、実際に動くアプリケーションに近いので、やりたくなる方法ではありますが、よくない方法です。 バグがあったときに、テスト用に書いたコードとAPIエンドポイントのコードのどちらにバグがあるのか判断するのが難しくなるからです。 実際に動くフロントエンドアプリケーションにテストコードを組み込むのも同様の理由でよくない方法です。 さらに、実際に動くフロントエンドのコードが汚くなる温床となるので、避けたほうがよいでしょう。 [Postman]や[RESTClient]のようなツールを使って、APIエンドポイントだけを独立してテストするのがオススメです。

APIエンドポイント一覧

 2016年3月現在

クラスの開発

クラスの利用

 クラスを利用する.jsファイルで、requireすることでクラスを利用することができます。 requireすると、exportされたJavaScriptのオブジェクトを利用することができます。 一般的には、requireするごとにメモリが割り当てられるので、別々の参照先を指すことになるので注意が必要です。 例えば、class1.jsで書いたclass1を、api1.js、api2.js使う場合

// api1.js
var class1 = require('/path/to/class1.js');
// api2.js
var class1 = require('/path/to/class2.js');

api1.js内のclass1とapi2.js内のclass1では参照先が異なるので、それぞれ独立しています。

クラスの追加

 クラスを追加するときは、既存のものにならってclassディレクトリ以下にソースコードを追加してください。 クラスを記述した.jsファイルの最下部では、

module.exports = ******;

と記述することで、他のソースコードでrequireすると利用できるようになります。

2016年3月現在、Eos、DB、WebSocketという三つのクラスでは、どのapiから呼び出すときにも同じオブジェクトを参照したいので、技巧的に同一の参照を取得できるようにしている(デザインパターンのシングルトンで調べてみてください)。

このシングルトン化の方法はNode.jsのモジュールの仕組みを利用した技巧的な方法を利用しています。 詳しくは、[Node.js : exports と module.exports の違い(解説編)]や「CommonJS」、「RequireJS」、「Node.jsのモジュールシステム」等で調べてください。

テスト

下記コマンドをzephyrプロジェクトのディレクトリ内で実行することでテストコマンドを実行することができます。 テストコマンドの実行設定については、package.jsonに記述してあります。

$ npm test

テストには、[mocha]という、JavaScriptのテストランナーと、[chai]というJavaScriptのテスト用ライブラリを利用しています。テスト用のソースコードは、testディレクトリ以下にソースコードを書いてください。

プロダクションのコードでは、クラスは任意のAPIエンドポイントにリクエストがあったときに、APIエンドポイントの処理の中で使われます。 しかし、クラスの開発の際に、サーバを立ち上げてREST APIを叩いてみてテストするとデバッグが困難であるので、REST APIの部分とは独立させてクラスのみでテストを動かす、というフローで開発すると、効率が良くなります。。 テストコード内では、クラスをインスタンス化し、任意の引数でメソッドを実行したときに、適切な振る舞いをしているかどうかテストします。 詳細は、既存のテストコードを読んだり、「TDD」で検索してください。

クラス一覧

 2016年3月現在

フロントエンドアプリケーション

=

ドキュメントAPI

参考にしたWebサイト

AngularJS と TypeScript

AngularJS

Webpack

AngularJS と Webpack

TypeScriptとWebpack

TypeScript

問題点

  • UIの機能のコンポーネント化できてない
  • メインページのcontrollerにベタ書きしているので、密結合になっている。
  • 機能追加や修正に時間を要してしまう。
  • ライブラリの管理
  • パッケージ管理システムによる管理を整えられていない。
  • ユーザに配布する際に、自動で環境を整えることができない。
  • 機能追加の際のプロセス・ワークフローを構築できていない。
  • 今は自分以外の人が開発しようとすると、ソースを全部読まないといけない。
  • 各機能を疎結合にする+開発プロセス決めることで、自分の開発も効率化できる。
  • APIドキュメントがない
  • JSDoc等を使ってドキュメントが生成されるようにすべき。
  • JSDocでドキュメントが作れるように設計することで、システムの見通しもよくなるはず。

解決策のアイデア

  • AngularJSのCommonJS?的な使い方探す(Browserify, Bowerを使う)
  • ディレクティブを細かく作る。特に、コマンド実行の部分。
  • ページ遷移の際の、REST APIの呼び出しはresolveに押し込む。