「mrcImageAverage」の版間の差分
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'''mrcImageAverage'''とは複数の画像から[[平均画像]]を生成する[[Eos]]の[[コマンド]]である。[[単粒子解析]]のように大量の[[粒子]]画像を扱う場合、[[平均画像]]の取得は有効である。画像を平均化するとノイズが低減する。これにより、[[角度]]決定の精度が向上し、[[3次元再構成]]したときの[[分解能]]向上が期待される。詳細は[[平均画像|画像の平均化]]を参照のこと。 | '''mrcImageAverage'''とは複数の画像から[[平均画像]]を生成する[[Eos]]の[[コマンド]]である。[[単粒子解析]]のように大量の[[粒子]]画像を扱う場合、[[平均画像]]の取得は有効である。画像を平均化するとノイズが低減する。これにより、[[角度]]決定の精度が向上し、[[3次元再構成]]したときの[[分解能]]向上が期待される。詳細は[[平均画像|画像の平均化]]を参照のこと。 | ||
− | また、3次元画像等で全ての投影方向が手に入っていない画像同士を平均化しようとする場合には、ミッシングエリア等の情報を使って平均化することが有効である。そのために、[[mrc2Dto3D]] | + | また、3次元画像等で全ての投影方向が手に入っていない画像同士を平均化しようとする場合には、ミッシングエリア等の情報を使って平均化することが有効である。そのために、[[mrc2Dto3D]]で求められるDoubleCounterのファイルなどの画像の再構成に用いられた際に得られる情報を重み(-wにより指定)として利用して再構成することは有効である。DoubleCounterで指定されたファイルは、投影画像のファイル数も反映したものであるため、そのまま平均することができる。 |
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<td>選択</td> | <td>選択</td> | ||
− | <td> | + | <td>重みファイル設定(ファイル名のリスト):mrc2Dto3DによるDoubleCounterファイル</td> |
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2013年12月18日 (水) 18:17時点における版
mrcImageAverageとは複数の画像から平均画像を生成するEosのコマンドである。単粒子解析のように大量の粒子画像を扱う場合、平均画像の取得は有効である。画像を平均化するとノイズが低減する。これにより、角度決定の精度が向上し、3次元再構成したときの分解能向上が期待される。詳細は画像の平均化を参照のこと。
また、3次元画像等で全ての投影方向が手に入っていない画像同士を平均化しようとする場合には、ミッシングエリア等の情報を使って平均化することが有効である。そのために、mrc2Dto3Dで求められるDoubleCounterのファイルなどの画像の再構成に用いられた際に得られる情報を重み(-wにより指定)として利用して再構成することは有効である。DoubleCounterで指定されたファイルは、投影画像のファイル数も反映したものであるため、そのまま平均することができる。
目次
オプション一覧
オプション | 必須項目/選択項目 | 説明 | デフォルト |
---|---|---|---|
-i | 必須 | 入力ファイル設定(ファイル名のリスト) | NULL |
-o | 必須 | 出力ファイル設定(ファイル名) | NULL |
-w | 選択 | 重みファイル設定(ファイル名のリスト):mrc2Dto3DによるDoubleCounterファイル | NULL |
-oW | 選択 | 重みファイルの出力設定(ファイル名) | NULL |
-h | 選択 | ヘルプを表示 |
実行例
入力ファイルの内容
1vom-rot0.mrc 1vom-rot1.mrc 1vom-rot2.mrc 1vom-rot3.mrc
1vom-rot0.mrcの詳細
最小 最大 |
0 73.1421 |
1vom-rot1.mrcの詳細
最小 最大 |
0 77.0909 |
1vom-rot2.mrcの詳細
最小 最大 |
0 83.9283 |
1vom-rot3.mrcの詳細
最小 最大 |
0 87.0306 |
実行結果
最小 最大 |
0 70.8404 |