3D classificationのSTARファイル
チュートリアルのページでも説明した通り、2D classificationのSTARファイルと概ね同じです。3Dでのリファインメントをしているため、_rlnAngleRot, _rlnAngleTiltなど、3D投影角関係のパラメータに数字が割り当てられたりしています。
以下は、3D classificationで出現するデータブロックやラベルについて説明していきます。今の所結構推測で書いているので正しい説明だと思わないでください。
_model.star
実はInitial modelの生成時にもあったデータブロックですが、data_model_pdf_orient_class_K (Kはクラス番号を表します)というデータブロックが追加されています。
これは面内回転psiを無視した時の投影方向の確率密度関数を表しています。Class3D/first_exhaustive/run_it025_model.starを例にとってclass001のものを示すと、以下のようになります。
data_model_pdf_orient_class_1 loop_ _rlnOrientationDistribution #1 5.191142e-04 6.689245e-04 0.002028 9.150549e-04 0.006176 (以下略。今回は全部で191個の数字が並んでいます。)
_rlnOrientationDistributionのそれぞれの値は、_sampling.starの data_sampling_directionsデータブロックにある _rlnAngleRot, _rlnAngleTiltと対応している感じがあります。これらは投影角推定時に探索された投影角度を並べていると思われます。
data_sampling_directions loop_ _rlnAngleRot #1 _rlnAngleTilt #2 45.000000 80.405932 56.250000 70.528779 33.750000 70.528779 45.000000 60.000000 67.500000 60.000000 (以下略。今回は全部で191行並んでいる。)
_rlnAngleRotと_rlnAngleTiltのペアの個数と_rlnOrientationDistributionの個数が一致しているので、_rlnOrientationDistributionの個々の値は個々の_rlnAngleRot, _rlnAngleTiltのペアと対応していて、その投影角度に割り当てられた単粒子の割合を表していると思われます。また、_rlnAngleRot, _rlnAngleTiltは偏りなく網羅的にサンプリングされている気配があります。
であるとすれば(ソース読んでないので完全に推測です。)、_rlnOrientationDistribuionが一様に近ければそのクラスは様々な投影方向の単粒子を使って再構成されたことになり、望ましいと言えます。また、_rlnOrientationDistributionに偏りがあれば、いわゆるpreferred orientationが発生しており、場合によっては望ましくないと言えます。