「単粒子解析」の版間の差分
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<br> | <br> | ||
− | <div> | + | <div>[[Media:Input-121p-shiftr-ctf.2d|使用する入力ファイル]]の画像</div> |
<table> | <table> | ||
<tr> | <tr> | ||
行128: | 行128: | ||
<div> [[Display2]]を使用して、粒子部分を[[ROI]]ファイルとして切り出します。</div> | <div> [[Display2]]を使用して、粒子部分を[[ROI]]ファイルとして切り出します。</div> | ||
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− | <div> | + | <div>[[Media:Input-121p-shiftr.2d|使用する入力ファイル]]の画像</div> |
<table> | <table> | ||
<tr> | <tr> | ||
行183: | 行183: | ||
<br> | <br> | ||
− | <div> | + | <div>[[Media:Input-121p-shiftr.roi|出力したROIファイル]]の画像</div> |
<table> | <table> | ||
<tr> | <tr> | ||
行205: | 行205: | ||
=== 参照画像の作成=== | === 参照画像の作成=== | ||
==== 参照画像の準備([[mrcImageModelCreate]], [[pdb2mrc]] etc.)==== | ==== 参照画像の準備([[mrcImageModelCreate]], [[pdb2mrc]] etc.)==== | ||
− | <div> | + | <div> ここでは3次元再構成に必要な3次元モデルデータ(参照画像)を用意する方法を記述します。</div> |
− | </div> | + | <br> |
+ | |||
+ | =====3次元の概形が分かっている場合===== | ||
+ | <div> 概形が分かっている場合はその形に近い[[mrcImage]]ファイルあるいは[[PDB]]ファイルを用意します。<br> | ||
+ | [[PDB]]ファイルの場合は[[pdb2mrc]]を使用して、[[mrcImage]]に変換します。</div> | ||
+ | <br> | ||
+ | |||
+ | <div>[[Media:Input-121P.pdb.zip|使用するPDBファイル]]の画像</div> | ||
+ | <table> | ||
+ | <tr> | ||
+ | <td>[[画像:Input-121P-PDB.png]]</td> | ||
+ | <td><p align="left">重心<br> | ||
+ | 最大半径<br> | ||
+ | 最大半径(座標)<br> </p> | ||
+ | </td> | ||
+ | <td><p align="left">6.053012e+00 2.519590e+01 1.189075e+01<br> | ||
+ | 3.286664e+01 <br> | ||
+ | 24.77 23.85 28.04<br></p> | ||
+ | </td> | ||
+ | </tr> | ||
+ | </table> | ||
+ | <br> | ||
+ | |||
+ | |||
+ | |||
+ | =====3次元の概形が分からない場合===== | ||
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2014年4月3日 (木) 01:39時点における版
単粒子解析法とは、Single Particle Analysis(SPA)の日本語訳である。単粒子とは、画像中の粒子(対象)が元来、2次元的にもしくは3次元的に同じ形をしていることを仮定して、その2次元、3次元構造解析を行う画像処理法のひとつである。
2次元単粒子解析
2次元単粒子解析とは、2次元で得られている電子顕微鏡投影像を分類し、それぞれを平均し、構造の違いを論じるための解析方法を指します。
3次元単粒子解析
元々の粒子の構造が3次元的に単一であることを仮定して、2次元の粒子画像群から3次元構造を再構成する画像処理法を指します。その手順は、下記のようになります。
ROI(粒子画像の抽出)
電子顕微鏡画像の前処理
以下の流れでCTF補正を行います。
電子顕微鏡画像(2D) ↓ A: mrcImageFFT 電子顕微鏡画像(2DFFT) ↓ B: ctfDisplay 電子顕微鏡画像(2DFFT) + CTF情報(ASCII) ↓ C: mrcImageCTFCompensation CTF補正済み画像(2D)
![]() |
最小 最大 |
-1066.31 (69, 47, 0) 489.111 (58, 48, 0) |
|
最小 最大 |
0.129048 (255, 128, 0) 772.6 (142, 252, 0) |
![]() 実行直後 |
> | ![]() lmax=400でトーンリングが見える |
> | ![]() Rmax=0.08で拡大表示する |
> | ![]() 谷に線を合わせる(Defoucus=27000) |
最後にInfoのSaveボタンでCTF情報ファイルを保存します。(保存した出力データ)
![]() |
最小 最大 |
-461.072 (75, 56, 0) 1206.48 (16, 58, 0) |
電子顕微鏡画像から粒子画像の抽出
![]() |
最小 最大 |
-461.072 (75, 56, 0) 1206.48 (16, 58, 0) |
![]() 実行直後 |
> | ![]() mrcImage InfoのMax, Minの値を、 |
> | ![]() 切り出したい範囲を囲む |
![]() 複数囲む場合はROI->MultiROIにチェック |
![]() |
最小 最大 |
-418.302 (16, 9, 0) 1107.53 (13, 13, 0) |
参照画像の作成
参照画像の準備(mrcImageModelCreate, pdb2mrc etc.)
3次元の概形が分かっている場合
![]() |
重心 最大半径 |
6.053012e+00 2.519590e+01 1.189075e+01 3.286664e+01 |
3次元の概形が分からない場合
3次元再構成
投影角の決定までを行うMakefileの例はこちらにありますので、目的に合わせて使用することができます。
参照画像から2次元の参照投影像のセットを生成
最小 最大 |
0 (0, 0, 0) 22320.6 (34, 39, 32) |
今回はファイル名のみ変更しています。
# Ref File Name INITIAL=121p-shift # # Search Area for 3D # ROTMODE=YOYS # # Search Area for 3D # ROTMODE=YOYS # Rot1 ROT1MIN=0 ROT1MAX=359 ROT1D=30 # Rot2 ROT2MIN=0 ROT2MAX=359 ROT2D=30 # Rot3 ROT3MIN=0 ROT3MAX=0 ROT3D=30
サイズ 最小 |
( 64, 64, 169) -76.7146 (32, 41, 138) |
最も類似度(相関値)の高い参照投影像の角度を粒子画像の投影角として決定
三次元像を再構成する
三次元像の分解能・質の確認
繰り返し(精密化)